【赤外線の種類】
赤外線は赤色光よりも波長が長く、ミリ波長の電波よりも波長の短い電磁波を指し、波長ではおよそ 0.7μm – 1000μm です。
赤外線は波長によって、近赤外線、中赤外線、遠赤外線に3分されます。
または、3μmを境に近赤外線と遠赤外線に2分されます。
それぞれの波長区分は学会や協会によって若干異なります。
【近赤外線】
近赤外線は波長がおよそ0.7 – 2.5μmの電磁波で、赤色の可視光線に近い波長を持ちます。
性質も可視光線に近い特性を持つため「見えない光」として、赤外線カメラや赤外線通信、家電用のリモコンなどに応用されています。
【中赤外線】
中赤外線は、波長がおよそ2.5 – 4μm(天文分野では2.5-10μm)の電磁波で、近赤外線の一部として分類されることもあります。
【遠赤外線】
遠赤外線は、波長がおよそ4 – 1000μm(遠赤外線協会では3 – 1000μm)の電磁波で、電波に近い性質も持ちます。
赤外線は物体からは必ず放射されていて、この現象を黒体放射と呼びますが、高い温度の物体ほど赤外線を強く放射し、放射のピークの波長は温度に反比例します。
室温20℃の物体が放射する赤外線のピーク波長は10μm程度です。