ハロゲンラインヒーターの冷却

ハロゲンラインヒーターの連続使用には必ず冷却が必要です。
ランプシール部の耐熱温度が300℃の為です。
耐熱温度ぎりぎりでの使用は避け、必ず冷却してください。

高温加熱する場合はハロゲンランプのシール部の破損や本体の劣化に影響し寿命へと繋がる為、必ず冷却してください。コントローラーには冷却が遮断された場合、ヒーターの電源を遮断するような安全対策を付けることをお勧めします。

ハロゲンラインヒーターの構造上、冷却箇所は2箇所あり、集光鏡部とランプシール部です。

集光鏡の冷却種類

集光鏡の冷却方法は2種類あり、冷却ファン搭載型と水冷型です。

(1)冷却ファン搭載型

ヒーターコントローラーだけで使用できます。
冷却ファンの電源はヒーターコントローラーから供給します。 使用環境は常温での想定です。

(2)水冷型

ヒーターコントローラーとチラー(冷却水)が必要ですが、真空容器の中でも使用できます。
冷却水の流量はヒーターの電力1kW当たり0.5L/min.以上が最低限必要です。
安全の観点から2倍以上をお勧めします。
冷却水温度は約15℃を想定しています。冷却水が低すぎる場合は結露や結露から発生する雫による漏電の恐れもあります。圧力は200kPa(約2kg f/c㎡)程度以下使用を想定しています。300kPa以上の場合は別途ご連絡ください。

HLH-55・HLH-60・HLH-65の3機種は、集光鏡が二個一組の構成で、直列、または、並列に水冷経路を選択できます。
6kW以下では直列に水冷経路を選択してください。
6kW以上では並列に水冷経路を選択してください。

ランプのシール部の冷却は圧縮空気冷却型のみです。

HLH-30、HLH-35以上の機種で高温加熱する場合は必ず常時冷却してください。
シール部の冷却には湾曲させた鋼管を通して冷却されるように設計しています。
ランプ交換時など、端子箱を開ける際は、鋼管がずれないようにご注意ください。