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1.HLH-65の特徴
1)線状に加熱できます。
高性能ハロゲンラインヒーターHLH-65は棒状ハロゲンランプを使用した集光型赤外線加熱機器です。
製品コンセプトは「最高性能」、集光鏡100mm当り最大約2kWの出力が可能です。
線集光型は線状加熱以外にも、ワークをコンベアにのせ、ヒーターで照射すれば全体加熱が可能です。
また焦点位置から離して使うことにより、幅をもたせた加熱ができます。
HLH-55の長焦点機種です
長焦点のため反射光の再利用率が低下します。
より高温を必要とする場合は、HLH-55を選定してください。
2)完璧なクリーン加熱を実現し、クリーンルームや真空中の加熱も可能です。
水冷型は真空容器で使用できます。
真空曹の中に入れると、初期に無機接着剤からの若干のガス放出がありますので予め真空処理が必要です。
2.HLH-65の外形写真
《HLH-65A/f75/L280 DCFAN》
《HLH-65A/f75/L280 ACFAN》
《HLH-65W/f75/280》
3.HLH-65の焦点距離と焦点幅
定格距離75㎜の位置からHLH-65W/f75/L280で耐火煉瓦に照射。
下の画像はサーモグラフィーカメラで撮影した熱画像です。
熱画像をハロゲンラインヒーターHLH-65の集光鏡範囲(280mm x 65mm)を10分割し、
分割した個々の範囲での最高温度を、全範囲の最高温度で除算し、耐熱煉瓦の温度分布を数値化します。
棒状ランプなので照射強度は均一ですが、加熱対象物への入射熱は外部に熱放散され、熱放散の少ない中心部の温度が高くなります。
焦点距離(75㎜)から離すと、ある程度の幅を持たせた加熱もできます。
照射強度は均一になりますが、周辺部の熱が逃げるので中心部の温度は高くなります。
4.HLH-65の昇温時間
【ご注意】
赤外線加熱では対象物の赤外線吸収率により加熱温度が変わります。
長時間照射すると高温になります。
5.HLH-65の電圧と寿命
上図の様に、定格電圧から10%下げて使用すると、設計寿命が3倍に伸びます。
定格電圧から20%下げて使用すると、設計寿命が9倍に伸びます。
6.手動制御→HCVDシリーズ
ハロゲンヒーター用 手動電源コントローラー HCVD シリーズの概要に移動
7.自動温度制御→HHC2シリーズ
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