アンリ・ブラコノー (Henri Braconnot、1780年5月29日 – 1855年1月15日 フランスの化学者)
1832 | アンリ・ブラコノー | ニトロセルロースの発見 | 澱粉や綿などを濃硝酸に入れて暖めて溶解させ、水洗いすると強燃性の白い粉末状のニトロセルロースを発見しました。 |
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1835 | ユストゥス・フォン・リービッヒ | 塩化ビニル粉末の発見 | 塩化ビニルの固体を日光にさらしておくと重合体(ポリ塩化ビニル)ができることを発見しています。 塩化ビニル粉末が発見されたのが合成樹脂の始まりといわれています。 |
1845 | C・F・スコービン | 硝酸セルロースの量産化 | 硝酸と硫酸の混酸で木綿を処理する工業的製法を開発し、硝酸セルロースの量産化に成功し、火薬としての応用が始まりました。 |
1851 | ネルソン・グッドイヤー | エボナイトを開発 | エボナイトを開発(特許us8075)し、チャールズ・グッドイヤー(Charles Goodyear)等によって商業化されました。 |
1856 | アレキサンダー・パークス | セルロイドの発明 | セルロースを原料とする人工の象牙(最初の合成樹脂で商標Parkesine)を発明し、1862年のロンドン万博に展示して注目を集めました。これが、セルロイドという商品名でよばれる樹脂でした。 |
1868 | J・W・ハイアット | セルロイドを発明 | セルロイド(硝酸セルロース)を発明(us50359:1865,us88633: 1869)しましたが、最初はあまり硬いものではなく、写真用のフィルムに使用され、樟脳を加えることで硬くすることができるようになり、象牙の替わるビリヤードの玉も作ることができるようにりました。 |
1872 | アドルフ・フォン・バイヤー | フェノール樹脂の発見 | フェノールとホルマリンの反応によってできる樹脂(フェノール樹脂)を発見した。 |
1884 | ホルツァー | ユリア樹脂(尿素樹脂)、発明 | ベルンハルト·トレンスの元で働いていたホルツァーが合成に成功しました。 ハンスジョンは、1919年チェコスロバキア(現在チェコ共和国)で、尿素 – ホルムアルデヒド樹脂の最初の特許を取得しました。 |
1898 | H・V・ペヒマン | ポリエチレンの発見 | ジアゾメタン(diazomethane)を熱分解していてワックス状の物質を偶然発見し、後に(Eugen Bamberger)と(Friedrich Tschirner)がポリエチレン(低密度ポリエチレン)であることを確認します。 |
1899 | アーサー・スミス | エボナイトの製造方法 | 固体フェノール樹脂(エボナイトebonite)の製造方法に関する英国特許(Britain patent 16274 phenol-aldehyde regins) と米国特許(us643012)を取得しています。 |
1907 | レオ・ヘンドリック・ベークランド | ベークライトを発明 | 紙にパルプ等にフェノール樹脂を滲み込ませ、加熱、加圧して固めたベークライト(Baekelite)を発明し、ドイツ特許(1908: DRP 233803)を申請しました。米国特許(us942,809 : 1909/11/7、app1909/9/17) |
1909 | レオ・ヘンドリック・ベークランド | ベークライトの工業化 | ベークライト(Baekelite商品名)の工業化に成功し、動植物を原料としない本格的な合成樹脂の第一号といわれています。 |
1908 | ジャック・ブランデンベルガー | セロハンの製法を発明 | 木材セルロースからセロハンを作りました。 染色布に耐性を与えるコーティング剤として意図されていました。 さらなる研究と改良の数年後、1920年にセロハンの生産を開始しました。 1923年に米国デュポン社に権利を売却しました。 |
1909 | フリッツ・ホフマン | イソプレーンの重合 | ホフマンの研究グループはイソプレーンの重合に成功し、それを使って、最初の合成ゴムが作られます。 |
1910 | セルゲイ・レベデフ | ブタジエンの合成 | ブタジエンが合成され、最初のゴム重合体が作られます。 |
1914 | フリッツ・クラッテ | ポリ塩化ビニル合成法を開発 | グリースハイム電子化学工場(firm of Chemische Fabrik Griesheim-Elektron独)の はポリ塩化ビニルを合成する方法を開発し特許(us1241738)を申請し、ポリ塩化ビニルを商品化しようとしましたが、硬くて脆いことから断念しました。 |
1926 | ワルド・シーモン | ポリ塩化ビニルの商品化 | BFグッドリッチ社(B.F. Goodrich Company)はさまざまな添加物を混ぜ合わせることでポリ塩化ビニルを柔軟で加工しやすい材料にすることに成功します。ポリ塩化ビニルの商品化に成功し、化学工業の始まりになりました。 |
1927 | デュポン社 | ナイロンを開発 | 極秘の研究開発チームを立ち上げ、絹のような繊維を開発し、最終的には絹のストッキングを作ることを目標にして、その後の12年間に2700万ドルを注ぎ込んで人工繊維のナイロンを開発しました。 |
1928 | (米)Rohm & Haas社 | アクリル樹脂発明 | (米)Rohm & Haas社:アクリル樹脂ガラス開発 |
1928 | ワルド・シーモン | ポリ塩化ビニルの特許 | ポリ塩化ビニルの特許(us1929453,us2188396)を申請し、取得し、ポリ塩化ビニルのシートなどの商品化に成功し、ポリ塩化ビニルの実用化が始まりました。 |
1930 | IG社(BASF社) | ポリスチレン工業化 | |
1930 | P. CastanS.O. Green: | エポキシ樹脂合成 | |
1931 | W.H. Carothersグループ(DuPont社) | ナイロンをFiber-66″と命名 | G.J. Berchet を中心にして,ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸からのポリアミドの合成と溶融紡糸・延伸成功,“Fiber-66″と命名,ナイロン開発の基礎となる |
1933 | ICI社(Imperial Chemical Industrial Limited) | ポリエチレン合成法の発見 | 英国のICI社(Imperial Chemical Industrial Limited)によってエチレンを高温高圧にしてポリエチレンを作る合成法が発見されましたが、その実験を再現するのが難しく商品化されませんでしたが、第二次世界大戦中に英国で実用化され、電気的な特性が優れていたことから、レーダーケーブルの絶縁に使用しされたようです。 |
1935 | I.Gグループ ;ヘンケルl社;チバ社(現ノバルティス社): | メラミン樹脂製造開始 | |
1936 | Carbon & Carbide Chemicals 社 | 塩化ビニルと酢酸ビニルとの共重合体繊維製造技術特許出願(成立は1939年),“Vinyon”と命名 | |
1838 | R.J. Plunkett(DuPont社) | ポリテトラフルオロエチレン(後の“Teflon”)の発明 | |
1939 | デュポン社 | ポリアミド(PA)の人工繊維「製品名ナイロン」をニュヨーク万博に出展し注目を集めました。 | |
1949 | ICI社 | ポリエチレンテレフタレート(PET)開発 | |
1950 | デュポン社 | ポリテトラフルオロエチレン(PEFE)開発 | |
1958 | バイエル社 GE社 | それぞれ独自にポリカーボネート(PC)開発 | |
1956 | デュポン社 | ポリアセタール[ポリオキシメチレン](polyoxymethylene)(POM)、製品名「デルリン」開発 | |
1960 | セラニーズ社 | アセタールコポリマー(PC)製品名「セルコンCelcon®」、日本での製品名「ジュラコンDURACON」開発 | |
1964 | デュポン社 | ポリイミド(PI)のフィルム「製品名カプトン」開発 | |
1965 | GE社 | ポリフェニレンエーテル(PPE)開発 | |
1965 | UCC社 | ポリスルフォン(PSF)開発 | |
1965 | GE社 | 変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)開発 | |
1968 | フィリップス社 | ポリフェニレンスルフィド(PPS)開発 | |
1970 | セラニーズ社 | ポリブチレンテレフタレート(PBT)開発 | |
1971 | アモコ社 | ポリアミドイミド(PAI)開発 | |
1972 | カーボランダム社 | ポリアリレート(LCP)開発 | |
1972 | ICI社 | ポリエーテルスルフォン(PES)開発 | |
1973 | ユニチカ社 | 非晶ポリアリレート(PAR)開発 | |
1980 | ICI社 | ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)開発 | |
1981 | GE社 | ポリエーテルイミド(PEI)開発 | |
1984 | ダートコ社 | 液晶ポリエステル(LCP)開発 |