1-7.熱風ヒーターの電源制御

熱風ヒーターは、必ず定格電圧以下でご使用ください。
電圧を加える前に、熱風吹出口から正常に気体が吹き出している事を確認してください。熱風ヒーターは定格電圧を加えた状態で圧縮気体の供給を停止すると短時間で発熱体が高温になり焼損します。

温度調節器とSSRを使いPID制御で熱風ヒーターの温度を一定に保つこができます。
温度調整は弊社製コントローラーの使用が最も簡単です。

電圧調整による温度制御の方法

電圧の調整には電圧調整器を使用します。電圧調整器は2種類あり、捲線式と半導体式です。
捲線式は壊れにくく供給電圧以上に昇圧できます。一般的には電源電圧の0~130%まで調整できますが、熱風ヒーターは定格電圧を超えて使用しないでください。
半導体式は軽く、温度調節器を使用することで温度制御が容易です。半導体式は電圧の調整範囲は0~98%です。

始めに圧縮気体を供給します。
その後、目標温度に達するまで昇圧します。
熱風吐出温度は時間と共に上昇しますが、タイムラグが有るのでオーバーシュートします。
定格電圧付近でオーバーシュートすると焼損します。
オーバーシュートしないように、時間をかけてゆっくりと昇圧してください。
安定すれば制御は終わりです。
圧縮気体の流量が変動すると吐出温度も変動するので、圧縮気体の流量管理は重要です。