4-12.通信機能

温度調節機・指示調節計の通信機能は徐々に増えて機能強化されました。

①一番簡単な信号はON-OFF信号です。

正常値か異常値が、「ON-OFF」信号で上位に出力できます。

②次に登場したのが、「4-20mA」に代表される電流/電圧(アナログ)出力です。

ON-OFFの2値から多段階の情報を送ることが出来ます。

③さらに追加されたのが、「RS-485」に代表される時分割型デジタル信号です。

これによって、現在値・設定値・上限警報・下限警報・ヒーター断線警報・設定値設定・上限警報設定・下限警報設定などの各種の設定が出来るようになりました。

④さらには各種のフィールドネットワーク機能が追加されました。

プラントの大型化に対応して、
1.通信可能な固体数の増加
2.通信距離の延長
という目的に対応しました。

⑤さらに、上位PLCとの「プログラムレス通信」という機能が追加されました。

PLCの機能が高度化して、計装分野の需要にも対応できるようになったからです。

⑥さらに「イーサネット通信」機能が追加されました。

これで上位の、例えばマザー工場や本社からのホストコンピューターから、工場やプラント内部のローカルなPCやPLCを経由して、直接間接の通信範囲が拡がりました。

⑦さらに、今までは、上位との垂直的なネットワークでしたが、温度調節機・指示調節計同志が通信して協調出来るように、水平的なネットワークも構築できるようになりました。

Azbilの「ネットワーク型 温度・指示調節計 NX」は第七世代の通信機能を搭載しています。

そして時代の要請に基づいて、さらに進化はつづくものと思います。