生活の中で何かを加熱する時に、「ちょうど良い温度」というものが有ります。
例えば天ぷらなら
葉ものの天ぷらは160℃
野菜や魚の天ぷら、かき揚げは170~180℃
フライドポテトやフライドチキンなどの2度揚げには190℃
という最適温度が、周知されています。
ちょうど良い温度で揚げた天ぷらは美味しく感じられますよね。
このように設定した温度を保つために登場したのが温度調節器・指示調節計です。
またお風呂なら43℃
ぬるいと入った気がしませんし、熱いと火傷します。
43℃一定に保たれていれば、極楽ゴクラク。
昔のように、薪の風呂釜なら、人が一人ついて、湯船の中の人と「熱いの冷たいの」と言葉を交わしながら、薪をくべたり外に出したりして湯加減を調節しなければなりません。
家庭の風呂では、給湯器では或る温度に設定すると、温度センサーで湯船の温度を感知しながら、ガスの炎を絞ったり、電気ヒーターの電流や電圧を加減して一定の温度に保つことが出来ます。
ここに温度調節器が使われています。
お風呂でも低温のお風呂が好きな人もいれば、高温のお風呂が好きな人もいます。
サーモスタットでは固定した温度調節しか出来ませんが、温度調節器なら自由に設定温度を変えらるのでとても便利です。
温度調節器を使う上で必要な構成は
①加熱(冷却)装置→(加熱冷却動作)
②加熱対象
③温度入力機器→(現状確認)
④温度調節器→(温度設定と加熱冷却の判断)
この4つです。
このつながりを「ループ」(英語で輪の意味)と呼びます。
さらに、温度入力機器の信号(情報)を基にして、水を温めて、その効果を信号で把握します。
加熱前と、加熱後の変化を把握できるので、どのくらい加熱すれば、何度くらい温まるかが判ります。
この信号処理の考え方を「フィードバック制御」と呼びます。