3-6.空気冷却

ものを冷やすのに、空気を使うのは大昔から行われています。

お湯を冷やすのにフウフウする。
団扇であおぐ。

人力で出来ることです。

フウフウするとは、口の中に空気を溜めて高圧で噴出すことです。
工業化されて、コンプレッサで高圧を作り、タンクに溜め込み、ノズルから噴出しますが、原理は同じです。

団扇も機械化されて扇風機になりましたが、原理は同じです。

20世紀に新しく、エアコン(エア・コンディショナーAir Conditioner)が登場しました。
冷房専用形をご紹介します。

アルコール・フロンガスなどの熱媒を圧縮して、液体に凝縮し、気体に蒸発させて、気化熱として熱を奪う
凝縮→蒸発→放熱→圧縮、というサイクルを繰り返します。

空気で温度制御する方法は、
1.扇風機の回転数を上下して温度制御する
2.コンプレッサの回転数を上下して空気の圧力を制御して温度制御する
3.空気の噴出し口(ダンパー)の開度を制御して温度制御する
4.空気の噴出し量の開度を圧力調整弁で制御して温度制御する
5.コンプレッサの回転数を上下して熱媒の蒸発量を制御して温度制御する

などがあります。