乾燥とは、少量の水や溶剤などの液体を含む湿り材料に、熱や風を与えて液体を蒸発させて除去し、製品を乾かす工程です。
代表例として、固体乾燥を工程分解して解説します。
第1工程 材料表面の水分が蒸発します。
第2工程 蒸発した水分は、固体表面の静止した空気境膜を透過して、対流する空気に達します。
第3工程 空気中の水分と平衡となるまで(飽和するまで)水分の移動は継続されます。
第4工程 材料表面の水分が蒸発して希薄になります。
第5工程 材料内部から材料表面に水分が拡散されます。
第6工程 材料表面と空気中の水分が平衡となれば(飽和すると)水分の移動は中止されます。
第7工程 材料内部と材料表面の水分が平衡になれば水分の移動は停止します。