1-3.材料内水分の表し方

1-3.材料内水分の表し方~1. 乾燥はどのように進むか-Ⅰ. 乾燥の基礎知識-乾燥の科学

上図の様に、湿り材料は、固体と液体と隙間としての気体から構成されます。

固体重量:Ms
液体重量:Ml
気体重量:Mg

固体体積:Vs
液体体積:Vl
気体体積:Vg

湿り材料に含まれる水分を表すには以下の方法が有ります。

1a. 水(液体)と乾いた材料との質量比で表す方法、これを乾量基準の含水率(含水比)といいます。

Wd (%) = M l / Ms

1b. 水(液体)と湿った材料との質量比で表す方法、これを湿量基準の含水率(単に含水率)といいます。

Ww (%) = M l / ( Ms + Ml )

2. 水(液体)と乾き材料と隙間との体積比で表す方法

θ (%) = Vw / V = Vw / ( Vg + Vl + Vs )

3. 水(液体)と隙間の体積比で表す方法、これを飽和度といいます。

Sr (%) = Vw / ( Vg + Vw )

三相の状態による分類

完全乾燥:気体と固体の2相だけで構成
湿り材料:気体と液体と固体の3相だけで構成
完全湿潤:液体と固体の2相だけで構成

全体重量を10とした場合の含水比と含水率の比較(%)

固体:水 10:0 10:1 8:2 7:3 6:4 5:5 4:6 3:7 2:8 1:9
含水比 0 11.1 25 42.9 66.7 100 150 233.3 400 900
含水率 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90

固体重量を10とした場合の含水比と含水率の比較(%)

固体:水 10:0 10:5 10:10 10:15 10:20 10:25 10:30 10:35 10:40 10:45
含水比 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450
含水率 0 33.3 50 60 66.7 71.4 75 77.7 80 81.8

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