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飽和水蒸気量とは1m3の空間に存在できる水蒸気の質量をgで表したものです。
容積絶対湿度、飽和水蒸気密度ともいいます。
飽和水蒸気量は温度によって変化します。
Tetensの式:E =6.11 × 10 at/( b + t ) ( hPa ) tは温度(℃)
水面の場合a= 7.5、 b= 237.3 、氷面の場合 a= 9.5、b = 265.5
水面の場合 :E(t)=6.11×10^(7.5t/(t+237.3)
含んでいる水蒸気量は10g/m3として各種条件でシミュレーションしてみます。
◎気温が30℃のとき
30℃のときの飽和水蒸気量は30.4g/m3
Ψ= 10/30.4 x100 ≒ 32.9%
約32.9%となります。乾いてます。
◎気温が20℃のとき
20℃のときの飽和水蒸気量は17.3g/m3
Ψ= 10/17.3 x100 ≒ 57.8%
約57.8%となります。さっきよりしめっぽくなってきましたが、まだ余裕です。
◎気温が10℃のとき
10℃のときの飽和水蒸気量は9.4g/m3
Ψ= 10/9.4 x100 ≒ 106.4%
一般的な環境では、湿度は100%を越えないので、湿度は100%です。
残りの6.4%は結露して水になります。
含んでいる水蒸気量が同じでも、気温がちがうと湿度もちがいます。気温が上がるほど、湿度は下がります。