湿り材料を高速に早く乾かすと、材料内部の温度、及び、含水率の偏差が大きくなります。
その結果、限界含水率が大きくなり、ひび割れが発生することがあります。
「材料内部の水分移動速度<表面の蒸発速度」という状態になると、
材料内部に多くの水を含んだまま表面だけが乾き、限界含水率が大きくなります。
従ってⅠ期の予熱期間を短縮することも大切です。
第Ⅱ期は液状水移動係数によって推移します。
第Ⅲ期と第Ⅳ期は蒸気の拡散係数によって推移します。
水分が液体のまま移動する方が、気化して移動するよりも分子量が多く効果的です。
工程設計するときは、限界含水率をなるべく下げるように工程バランスを配置します。