【紫外線の科学 目次】
紫外線の科学 1. 紫外線殺菌灯の歴史
紫外線は1801年にドイツの物理学者ヨハン・ウィルヘルム・リッター(Johann Wilhelm Ritter、1776年-1810年)が、光に反応する銀の塩化物を使用して発見しました。
100年後の1901年にドイツの物理学者ハーマン・ストレーベル(Hermann Strebel1868年-1943年)が、アルミニウムとカドミウムを利用した紫外線灯による殺菌効果を確認しました。
1936年(1938年)にはアメリカのGE社、オランダのフィリップ社から商用の紫外線殺菌灯が発売されました。
初期の殺菌灯は出力が小さく、最大でも60W程度のものしかなかったために、殺菌線出力が低く、殺菌にも照射時間を長く必要としたため、その用途は限定されていました
高出力形の紫外線殺菌灯は、スイスのブラウン・ボベリ社(B.B.C スウェーデンのアセアと1988年合併、 現アセア・ブラウン・ボベリ社 A・B・B)が1970年初期から開発に着手し、1975年にはヨーロッパで実際に使用が開始されています。一方、国内でも1980年には日本会社も製造販売を開始しました。